ハイレゾ音源について
(ハイレゾ音源再生機評価レポート 2017(C)まーちゃん)
ハイレゾ音源とは?
ハイレゾ音源とは、CDを超える高解像度データを持つ音源のことです。
CDより多い情報量を持つハイレゾ音源はCDで切り捨てられていた、細かい情報も記録しているため、
CD等で失われた細やかな音を再生できる為、臨場感や迫力が増した表現ができることになります。
音源の情報など他
レコード (アナログな為再生機器により連続した無限データ)
CD音源 (PCM 44.1KHz /16bit)
ハイレゾ音源
非圧縮
・ハイレゾ WAV(リニアPCM 44.1KHz、48KHz、96KHz、192KHz /16bit、24bit、32bit)
可逆圧縮(圧縮しても、展開して元の音に戻るので音質が損なわれない)
・FLAC(オープンソースの可逆圧縮音声フォーマット。 44.1KHz、48KHz、96KHz、192KHz /16bit、32bit)
・DSD(ダイレクトストリームデジタル音声フォーマット。 2.8MHz、5.6MHz、11.2MHz /1bit)
一部はハイレゾ音源では無い、その他の非可逆圧縮音源。(圧縮課程で生じたロスは元に戻らなくて音質が損なわれる)
・AAC(動画圧縮MPEG-2、4でで使われる音声フォーマット。 APPLEがiTunesで使っている)
・ALAC(APPLEロスレス−CDとほぼ同音質)
・MP3(動画圧縮MPEG-1でで使われる音声フォーマット。)
・WMA(マイクロソフトが開発した圧縮形式MP3より効率が良い)
・ATRAC/ATRAC3(ソニーが開発した音声圧縮形式)
最近のハイレゾ音源で再生可能なものを聴いてみましたので、簡単にレポートします。
機材
プリアンプ ONKYO P-308
パワーアンプ ONKYO M-5000R
スピーカー テクニクス
DAC TEAC UD-501
・ハイレゾウォークマン NW-A16
・スマホ SONY XPERIA_XZ
・スマホ iphone7PLUS+ELECOM LHP-AHR192
(iphone7はオリジナルにこだわり、ハイレゾ再生に対応していない為、アダプタを購入した)
試聴に用いた曲
ハイレゾ、声楽、クラシックとCDよりFLACへ変換した歌謡曲を4機種で聴いて見た
1.花は咲く/ 森麻季(FLAC 2531Kbps_96KHz/24bit)
2.チャイコフスキー SOUVENIR de Florence op70 spirito(FLAC 2579Kbps 96KHz/24bit)
3.今夜も☆に抱かれて 絢香(CDよりFLACへ変換 700Kbps 44.1KHz 16bit)
講評
1.花は咲く/ 森麻季(FLAC 2531Kbps_96KHz/24bit)
・TEAC UD-501
最初のピアノ部分、音域、響き、倍音は本物のピアノと同等に聞こえ、各音の分離も良くて気持ちよい。
声の伸びがスムーズに気持ちよく伸びており、目の前で歌っているようだ。
音場のバランスも良く、定位がはっきりして立体感がある。
・ハイレゾウォークマン NW-A16
最初のピアノ部分、UD-501より訛って聞こえる。俗に言うSONY音(^_^;) 音域、響き、倍音は少し歯切れが悪いが、
バランスは取れている。声の伸びはあるけど、少し狭く感じる、しかしバランスは取れている。
音場のバランス定位は割とはっきりして立体感は残っている。
・スマホ SONY XPERIA_XZ
最初のピアノ部分、音域、響き、倍音はぼわーっとぼけて気持ち悪い。各音の分離が悪くダブっていて聴くに耐えない。
声質が狭く、声の伸びも感じられない。音場バランス定位が悪くどこの位置で歌っているか、
わからなく気持ち悪い。 SONY音を過激に聞かせた感じ。
・スマホ iphone7PLUS+ELECOM LHP-AHR192
最初のピアノ部分、音域、響き、倍音はUD−501に次いで良く、すっきりしている。
各音の分離もしっかりしていて気持ちよい。とても軽やか。声の伸びも心地よくフラットに伸びている。
音場のバランス定位もはっきりして割と立体感がある。
2.チャイコフスキー SOUVENIR de Florence op70 spirito(FLAC 2579Kbps 96KHz/24bit)
・TEAC UD-501
弦楽器の艶やかさ、響き、倍音はしっかり出ていて気持ちよい。楽器が多数演奏された部分でも、
各楽器との分離も良く、良い感じで聴ける。
・ハイレゾウォークマン NW-A16
弦楽器の艶やかさ、響き、倍音はあまり感じられないが聴けない程では無い。
楽器が多数演奏されると、一部楽器のバランスが壊れるが、聴けない程ではない。
・スマホ SONY XPERIA_XZ
弦楽器の艶やかさ、響き、倍音は全く失われ、ぼけぼけの気持ち悪い音になる。
各楽器との分離は悪く、楽器が混ざって聞こえて、定位が崩れて気持ち悪い。
SONY音を過激に効かせ音をさらに崩した音で聴くに堪えない。
・スマホ iphone7PLUS+ELECOM LHP-AHR192
弦楽器の艶やかさ、響き、倍音はUD−501の次に良い、演奏箇所によってははUD-501よりしっかり出ていて気持ちよい。
音がとてもフラットで素直に感じる。 各楽器との分離も時々怪しい場合があるが全体の95%は良い感じ。
3.今夜も☆に抱かれて 絢香(CDよりFLACへ変換 700Kbps 44.1KHz 16bit)
・TEAC UD-501
最初のピアノの部分の響き、和音、そして声の重なり、包み込まれている感じがあり、
音に飲み込まれている感じがしてて、とても気持ちよい。絢香の声質もよくわかる。
・ハイレゾウォークマン NW-A16
最初のピアノの部分の響き、和音、そして声の重なりはSONY色の訛りで多少ぼやけるが、
音に飲み込まれている感じはちゃんとある。気持よい。絢香の声質もよくわかる。
・スマホ SONY XPERIA_XZ
最初のピアノの部分の響き、和音、そして声の重なりが出鱈目に混ざり、なんなんだって印象。
そしてSONY音色が強すぎて音がぼやけて気持ち悪い。 絢香の声質も台無し。
・スマホ iphone7PLUS+ELECOM LHP-AHR192
最初のピアノの部分の響き、和音、そして声の重なり、包み込まれている感じはあるが、すっきりしすぎて???
それでも音に飲み込まれている感じがしてて、気持ちはよい。 絢香の声もすっきり声になっているけど、よくわかる。
最後に、
以上の4機種で試聴したが、バランスで言うと流石価格帯が違うけど、TEAC UD-501がオールマイティーに安定してしっかり再生できた。
次はiphoneに取り付けたELECOM LHP-AHR192が健闘した。UD-501と聞き比べなければ、十分実用に耐える素晴らしいアダプターです。
ハイレゾウォークマン NW-A16は小型であり、電池の消耗も少ないのに、まとまりまある程度ある安定した音が出せたのはSONYの
長年の技術の賜だと思う。これ以上の製品であれば、ハイレゾを普通に聴くには十分であると思う。
そして、SONY XPERIA_XZには期待していたが、やはりスマホと合体しているので無理な部分があるのか、音の分離、音の伸び、音訛りで残念な
結果になったが、ノイズキャンセリング機能もあり、気軽にハイレゾ音を聴こうとするならば、十分だと思う、ipodや従来のスマホよりは格段に音は良いですし。
APPLEのiPhone7ですが、ハイレゾ再生に標準で対応していないのは、致命的です。 APPLEオリジナルも良いが、世界標準とはなり得ないので、素直に対応すべきですし、インターフェースが
USB2.0でUSB3.0ではないので、ファイル転送時間もかなりかかるので改善を望みます。 なんでも我流って使いにくいですね。
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